シャンソン

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シャンソン

シャンソン(chanson)は、フランス語で歌の意味である。したがって、少なくとも現代のフランス語圏においては、シャンソンは歌全般を意味し、特定ジャンルの楽曲を指すものではない。他言語圏ではフランス語で歌われる曲という意味で使われることが多く、この場合も何らかの音楽的特徴を持つものではない。なおイタリア音楽のカンツォーネ(Canzone)とは元々の語源は同じである。

ちなみに中世からルネサンスにかけてのヨーロッパでは、「シャンソン」と呼ばれる歌曲が数多く作られたが、これとても単にフランス語で歌われるポリフォニーの(初期にはモノフォニーのものもあった)世俗的声楽曲を総称する名称にすぎず、特定の形式、様式をさすものではない。

日本においては、1970年代以前に流行したフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多く、これらを日本語訳でカバーしたものもシャンソンに分類される。フランス語で歌われていても、例えばヒップホップなどの新しい曲は通常シャンソンとは見なされない。

また、「ラストダンスは私に」「オー・シャンゼリゼ」のように、元々英語詞だったものが、フランス語の訳詞で大ヒットしたためシャンソンと呼ばれるようになった曲もある。

近年、日本の楽曲にフランス語詞がつけられSACEM(日本のJASRACに相当する音楽著作権管理団体)に登録されて、シャンソンとなるケースも出て来ている。菅原洋一(日本語詞)、グラシェラ・スサーナ(スペイン語詞)等が歌った「ラスト・リサイタル」が「ARIGATO SAYONARA」となった例と、日本人が作曲したものに、フランスで詞がつけられ、逆輸入の形で外国曲として日本語訳詞がつけられた「モネの庭」の例が代表的である。特に後者は、モネ財団が“モネの絵”の公式イメージソングとして選定し、仏日英3ヶ国語で歌われている。

一方「群衆」のように、アルゼンチンの楽曲にフランス語詞がついてヒットしたものが、日本ではペルーの曲と紹介されたり、「百万本のバラ」や「アドロ」をフランスのシャンソンとして誤った記載がなされることも少なくない。

かつては、レコード会社のレーベルの関係で、フランスのビッグ・アーティストでも、日本に紹介されないケースが多かった。

現在は、状況が好転し、新しいフランスの楽曲や、新人歌手が次々と紹介されるようになっている。日仏シャンソン協会日本支局が<シャンソン・ルネッサンス>と名付けられたこの新しいシャンソン紹介・普及活動を推進している。

シャンソンの生演奏を楽しめるカフェをシャンソニエと呼ぶ。シャンソニエではカンツォーネや、平岡精二らが作曲した和製シャンソンと呼ばれる歌謡曲も演奏されることがある。

シャンソン. (2007, 9月 16). Wikipedia, . Retrieved 11:56, 9月 19, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3&oldid=14884342.