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ミニマル・ミュージック(Minimal Music)は、音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる音楽。1960年代から盛んになった。単にミニマルと呼ばれることもある。
あくまで単純な反復のリズムがメインであり、曲として成り立つ最低限度に近いほど、展開も少ない。しかしそれらの中での微細な変化を聞き取るのが目的であり、全体的な視点から見れば決して無駄な反復ではなく、音楽は徐々に展開していると言える。
また一般的にテクノと呼ばれるジャンルの電子音楽が細かな反復を伴うスタイルを多く用いる事から、テクノがミニマルミュージックの一ジャンルである、又は逆にミニマルミュージックがテクノの一ジャンルであると誤解される場合があるが、この両者は必ずしも一致する訳ではない。ミニマルミュージックでも電子音を伴わずに生楽器のみで演奏する音楽は数多くあるし、テクノでも反復を伴わない音楽は多い。
ミニマル・ミュージックにつながる最初のきっかけは、スティーヴ・ライヒがテープ音楽によるパフォーマンスを試みたことに始まる。彼の最初期の作品「カム・アウト」(1966年)「イッツ・ゴンナ・レイン」(1965年)は、コピーされた2つの同じテープループを2つの再生装置で同時に再生するが、そのわずかのテープの長さの違い、あるいは再生装置の回転数の微妙なずれにより、最初はほぼ同期していた2つのテープの音声(2つとも曲名にある単語をしゃべって録音したもの)がだんだんずれていく。このずれによるモアレ効果に着目し、単純な反復を繰り返すうちにずれが生じる=徐々に微細な変化を遂げる作風を器楽作品にも当てはめた。ライヒの初期の作品「ドラミング」や「ピアノ・フェイズ」がこれにあたる。
同時期にヨーロッパではルチアーノ・ベリオ、ジェルジ・リゲティ、ヘンリク=ミコワイ・グレツキらも単純反復による音楽語法を試みており、これらの作風はアメリカのミニマル・ミュージックときわめて類似している。また、1968年には当時音楽評論家として活躍していたマイケル・ナイマンがコーネリアス・カーデューの作品"The Great Digest"を評す際、当時は抽象絵画などを表現する時に用いていた単語「ミニマリズム」を文中で用い、音楽評論で初めて「ミニマル」の概念を持ち込んだ。
ミニマル・ミュージック. (2007, 4月 12). Wikipedia, . Retrieved 06:38, 9月 20, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF&oldid=11869643.