アイルランド音楽

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アイルランド音楽

「アイルランド音楽」とは、北大西洋のアイルランド島、アイラ島、マン島などのアイルランド共和国領土内に住む人々と、世界各国に住むアイルランド系移民とその子孫たちが行う伝統的な音楽と、本稿では定義する。もちろん現地でこの名称ではなく、「伝統音楽」と呼ばれることが一般的だが、本稿では便宜上「アイルランド音楽」という名称を用いる。

 世界的に音楽への関心や人気が伝統音楽からポピュラー音楽へと推移していっている傾向があるが、アイルランドでは20世紀そして21世紀を通じていまだ伝統的な音楽が広く愛好されている。民族の海外流出やイギリスやアメリカから受けた影響などがあるものの、その伝統的な側面はいまだ強く残されており、むしろアイルランド音楽自身もまた多くの音楽に直接的・間接的に影響を与えてきたと言える。20世紀のロックはアメリカのカントリー・ミュージックから強い影響を受けているが、カントリー・ミュージックとはそもそもアイルランド音楽から派生した物である。伝統音楽だけでなく現代音楽の分野でも非常に豊かであり、その中にはアイルランド旧来の音楽性に執着しようとする動きもあるが、アイルランドの国内ですらあまり強い注目を受けておらず、それゆえに伝統音楽ほどには海外に伝播してはないのが現状である。

 また、アイルランド音楽が直接ロックやパンク、その他と結びついて現代化された物がアイルランド内外で大ヒットする事もある。実際、70年代から80年代にかけては、伝統音楽とロックの境界線は不鮮明なものであったが、その際に多くのミュージシャン達がこの2スタイルの垣根を超えて融合しようとする創作を当然のように行ってきた(この傾向は、近年でもU2やホースリップス、クラナドなどに見受けられる)。しかしながら、ことアイルランド音楽の場合は、結局は新しいものに取って替わるよりもその原点へと回帰しようという動きも非常に活発であった。

 スコットランド音楽と共にケルト音楽とまとめて呼ばれることも非常に多いが、アイルランド音楽はそれ単独でジャンルとして成立しており、またアイルランド人のアイデンティティーや文化に強く由来している性質上、こうした「ケルト」という括りを忌避する向きもあることは念頭に置いておくべきである。

アイルランド音楽. (2007, 5月 6). Wikipedia, . Retrieved 07:38, 9月 19, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E9%9F%B3%E6%A5%BD&oldid=12378389.